(12)根上がりの松 | |
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(12)根上がりの松 浜松市中区鴨江3丁目 (1) 「十九番観音根上がり松」 「現地説明板」 昭和34年6月18日指定天然記念物 浜松市教育委員会 樹齢200年と推定せられる2本の松は、根の部分が2m以上も地表から上がっている。 なお、もと鴨江寺の山林33ヵ所をえらび、石像観音を祭り日の巡拝にそなえた。この「根上がりの松」のところは、その19番目の観音があったので「十九番観音根上がりの松」と呼ばれている。また、うしろの山を「月見山」といい、松にかかる名月をめでて、俳句を楽しんだ人も少なくない。 倒壊前の2本の様子 (2)関連新聞記事 @「中日新聞」平成19年7月14日(夕刊)・15日(朝刊) 平成19年7月14日、午前9時50分頃「根上がり松」2本のうち高さ20mの1本が根元から約3m付近より折れ、運転中の軽乗用車を直撃、天井部分はややへこんだが運転していた主婦と助手席の小学年の男児は無事だった。 調では折れた部分の幹の直径は約80cmで、幅9mの道路を覆うようにして倒れていた。 市南部公園管理事務所の話では、根上がりの松のある「鴨江山公園」では、腐食して倒木の恐れがないか週に1度点検していたが異常は確認されなかったという。 折れた原因を調べているが、木が水を吸って重くなっていた可能性があるという。 この付近のシンボルであっただけに、なくなることに寂しさを隠せない住民も多い。 A中日新聞 平成20年3月7日 浜松市指定天然記念物「鴨江の根上がりマツ」(中区鴨江)の樹齢は、市が推定していた200年の倍に当たる、400年になる事が6日分かった。2本のうち1本は昨年7月に付け根の部分から折れて倒れてしまったが、市は2008年度中に折れた松の年輪を調べて正確な「年齢」を確認する。同日開かれた市の文化財保護審議会で市側が報告した。 鴨江の根上がりマツは、根の部分が2m以上にわたって浮き出ているクロマツ。古くから市民に親しまれており、「根上がりマツ」の表記で路線バスの停留所などの名称にも使用されている。 だが、昨年7月下旬、2本のうち1本(高さ約20m)が根元の部分から折れた。当日までの雨の影響もあって倒れたらしい。 市が倒れたマツの年輪を数えたところ、樹齢がこれまでの通説だった約200年ではなく、400年であることが判明。無事だったマツも同程度の樹齢とみられるため、専門家による鑑定が必要と判断した。 市文化財保護審議会では、折れたマツについて市指定天然記念物の対象物から除外する一方、浜松の歴史を知る証人≠ニして保存していくことを申し合わせた。市は「マツのある場所は昔からの名所。折れた木も「記念碑」としての存在価値は変わらない」としている 倒壊後の2本の様子 倒壊した1本 |