(注)「一字一石経」と経塚
 ○一字一石経 「ブリタニカ国際大百科事典」
 経典を小石に一字ずつ書写したもの。追善・供養などのために地中に埋め、その上に年月日、目的などを記した石塔の類を建てることが多い。江戸時代に盛行した。

 ○経塚(きょうづか) 「日本史事典」「ブリタニカ国際大百科事典」
   経文を土中に埋めた塚。経を地下に埋め、末法の後までも伝えようとしたもの。平安中期に始まるといわれる。経を経筒に入れ、刀剣などと共に、地中に設けた石組などの施設に埋めた。藤原道長(966〜1027)が1007年(寛弘4年)大和金峰山(やまときんぷせん)に埋納した経筒が有名。埋納経典は「法華経」が多く、経典書写の材質により、紙本経塚・瓦経塚・銅板経塚・礫石経塚・貝殻経塚などに分けている。