(注) 椎ヶ脇神社の祭神 @豊玉比売命(豊玉毘売命・豊玉媛尊) 「日本の神様事典」P176 海神(わだつみ)の娘で、穂穂手見命(山幸彦)の妻。山幸彦・海幸彦神話で、海神の國に来た彦火火出見尊(山幸彦)と結婚する。御子を出産する際に竜に化し、これを天孫に見られたことを恥じ、草をもって児を包み、海辺に捨てて海の途を閉ざした。神名の意味は、容顔の麗しい女性である。一般に父神の豊玉彦に由来するともいう。 A豊受大神 「日本の神様事典」P174 神名の「とよ」は美称の接頭語。「うけ」は「け」と同じ。「食」の意。「ひめ」は女神の意。即ち天下万民の食として生くべき食物を主宰する産霊の大神で伊勢大神宮の御饌都神(みけつかみ)として外宮(一名豊受大神宮)に祀られる。 B闇於加美神 「日本の神様事典」P127 伊邪那美神の死後、伊邪那岐神のみより生まれた神々の一柱。伊邪那岐神が火の神・迦具土神の首を斬った折、その剣の束に集まった血が手の指の股から漏れ出て生まれた二神の一柱で、他を闇御津羽神(くらみつはのかみ)という。雨乞い(祈雨)・止雨の神とされる。 C菊(くく)理(り)姫(ひめ)神(白山比(はくさんひめの)神(かみ)) P127 伊弉諾尊が伊弉冉尊を追って黄泉(よみ)の国に至り、同国から逃げ帰ろうとして、黄泉平坂(よもつひらさか)で争ったとき、その間に立って二尊の言葉を伝えて、両者の間を調停して相互の主義を聞き入れ助言された神で、神名もそれによるとする説もある。伊邪那岐神は菊理姫(媛)の助言により無事に「死の國」を脱出することが出来たと「日本書紀」にある。「くくり」とは「聞き入れる」の意であると説く人もいる。また菊理姫神を白山比盗_(白山媛尊)ともいう。菊理媛神は、加賀(石川県)の霊峰白山をご神体とする白山比売神社の祭神で、古来「いのちの親神」として崇敬されてきた女神である。 |