(注)9、三猿(さんえん)  「ブリタニカ国際大百科事典」
 「見ざる・言わざる・聞かざる」の意を表した目・口・耳を押さえた3匹の猿の像。庚申塚の石塔に青面金剛(しょうめんこんごう)を彫り、その下に三猿を配することが多い。
 「耳は人の非を聞かず、目は人の非を見ず、口は人の過ちを言わず」という天台宗の止観の空、仮、中の教えに基づくといわれ、京都の粟田口に最澄作という三猿像がある。あるいは道教の説の庚申待(こうしんまち)夜に天にのぼるという三尸虫(さんしちゅう)に三猿をあてたともいわれる。日光東照宮の三猿などが著名。