注)1「東海道巡覧記」
蘆橘堂適志編集。原版は延享2年(1745)出版。東海道のガイドブック。
京から江戸への「下り道中記」であるが、上京する際には、後ろから読めば用が足りるように工夫してある。 東海道を実際に取材して編集してあり、沿道の名所・旧跡の由来。上り下りで推薦できる立場(たてば=宿場と宿場の間に設けられた休憩所)の表示・一里塚の紹介・各宿場間の人足や馬の賃金を掲載。なお巻末には「万年紙」と呼ばれる油紙のメモが綴じこまれており、他の案内記に無い配慮をしている。