注)竹村尚規
   方壺の子。石塚龍麿に歌道の教えを受け、和歌をよくす。享和元年(1801)3月本居宣長に入門、のち本居大平の信望を得、文化2年(1805)9月には大平が尚規宅に数日間滞在した。著書に「竹の五百枝(いおえ)」「いくみ竹」があり、旅日記「さかりの花の日記」がある。「竹の五百枝」には、大平が来遊した時の贈答歌がある。
  「遠津淡海遠きところとききしかど
            思ひいり野の野は近かりき」   大平
  「心ある人に見せばや入野川
            秋もあわれも深き夜の月」    尚規
  尚規は、文化8年(1811)6月2日、32才の若さで没した。