(注)「曳馬野」の万葉歌碑
 (1)浜松市内の曳馬野万葉歌碑
   @三方原小学校校庭   昭和55年(1980)
   A稲荷社(萩丘2丁目) 平成3年(1991)
   B浜松市文芸館敷地内  平成63年(1988)
   C五社公園内      平成8年(1996)
 (2)三河地方の曳馬野万葉歌碑
   @知立市山町東並木北  旧東海道松並木内
   A宝飯郡御津町御馬   引馬神社境内
   B豊川市為当町     児童公園
(注)榛原(はりはら)は「榛(はん)の木」か「萩」か?
 @榛の木
  「ハリ」は榛の木の古名。「ハリノキ」ノ音便。「カバノキ科」の落葉高木。山地の湿地に自生。また田の畔に栽植。高さ20mに達し、雌雄同株、2月頃葉に先立って暗紫色(黒ずんだ紫色)、単性花をつけ、花のあと松かさ状の小果実を結ぶ。材は薪・建築・器具用。樹皮と果実は染料。
 A萩
  マメ科ハギ属の小低木の総称。高さ約1,5mに達し、叢生(群がり生える)。枝を垂れるものもある。葉は複葉。夏から秋、紅紫色または白色の蝶形花を多数層状(ふさの状態)につけ、のち莢(さや)を結ぶ。種類が多い。観賞用・家畜の飼料。普通には「ヤマハギ」・「ミヤマハギ」を指す。秋の七草の一つ。

(注)「引馬野」どこか?
 @愛知県宝飯郡御津町説
  ◆「三河國にいでます時の歌」と歌の冒頭に記す
  ◆引馬神社の存在…もとは牛頭天王社といい、明治元年の改称であるので、根拠とするには説得力が弱い。
 A浜松市説
  ◆阿仏尼の「十六夜日記」の記述
    「こよひはひくまのの宿といふ所にとゞまる……」 賀茂真淵等この説
  ◆「曳馬」の地名の存在